最高すぎる誕生日

前記事のことがあった翌日、実は私の誕生日だった。

心はズタズタ状態で、腹黒と葛藤する自分。
なんて最悪な誕生日なんだろうって思った。


夕方愛犬のお散歩に行っている間に、携帯に母からの着信が。
あれ?私の誕生日だからかな?

でも母は認知症。
まだ私のこともわかるし、お散歩へ一人で出掛けても帰ってこれる。
けれど少しずつ進む母の病気。
(今年で8年くらい経つかな?)

数年前から私の誕生日に電話がなくなった。
いつか来るってわかってた。
悲しかったけど、しかたないかって思ってた。
この日電話があったのは、きっと同居してる姉が言ってくれたんだろうなって思った。


実は半年位前からかなぁ。
いつか母に、「私を産んで良かった?」って聞きたいなって思ってたの。
直接会った時にね。

この日は心がズタズタだったのもあったし、私の誕生日だし、電話でもいいから聞いてみようかな・・・って思った。
でも母はとにかく素直じゃない人。(私もだけど^^;)
100%はぐらかされるって思った。
そしたら傷つくのはわかっているのに、それでもいいやって思った。


母に電話してみると、「さっき着信あったけど?」と私が言う。
けれど母は「かけてない」って言う。
私はもしかして、父の携帯の調子が悪いと聞いてたから、父がかけたのかな?って思った。

そしたら後ろで姉が「かけたよ!」って言ってる声がする。
だから「もしかして私の誕生日だからかけたんじゃないの?」って聞いたら「あー!そうだった!」と母。
たった2時間前のことなのに、丸っきり忘れてしまうのよ。


母 「誕生日おめでとう」
私 「うん。ありがとう」
母 「元気でやってるか?」
私 「私は元気だよ。お母さんは?」
母 「元気だよ。またこっちに来なよ」
私 「うん、行くね」

母が「じゃあ」って言いかけた時、もう今しかない!って思った。


「あのさ、お母さん・・・・・
 お母さんは・・・私を産んで良かったって思ってる?」



結構声が震えてしまった。
ドキドキの一瞬だった。
ああ、きっとはぐらかされる・・・

母は、


「産んで良かったよ!」



と言ってくれた。
この言葉の前に、八部休符8_rest_20150214232447385.gifくらいの間があったの。
電話で母の姿は見えないんだけど、母がビックリしたのを感じた。

その言葉を聞いた瞬間に、涙腺崩壊。
そして私も、

「産んでくれてありがとう。
 私も産まれてきて良かったよ」

と、涙で震える声をおさえながら一生懸命に伝えた。
母も「うん。うん。わかったよ。ありがとう」と言ってくれた。


ホントはね、
「産んで良かったよ」だったか、
「良かったに決まってる」だったか、
「産んで良かったに決まってる」だったか、
「産まれてくれて良かったよ」だったか、
実は覚えてないの。
「良かったよ」って言ってくれた瞬間に消えてしまったの。



電話を切ってから、1時間位泣いちゃった。
しかもなぜか大の字になって

「なんだーーーなんだーーーー
 私ずーーーーーっとずーーーーーーっと一人ぼっちだと思ってたーーー」

ってずっと言いながら泣き続けた。
そしたらね、笑がこみあげてきて泣きながらゲラゲラ笑っちゃった。

なんだったんだろうね。
孤独だって思っていたのは。
最初っから聞けば良かったんだ。




以前も書いたと思うけど、常に姉達と比較されて育った私。
そして私のやろうとすることは「chikuraにできるわけがない」って全部否定された。

そしてね、20歳前後の時だったと思うけど、姉から衝撃的な話を聞いちゃったのよ。
私は三番目で末っ子なんだけど、私がお腹に出来た時、母は生活苦で堕ろそうとしたらしいのね。
けれど父に「堕ろすなら離婚する」って言われて、私は無事だった。

それだけでもショックだったのに、子供ができなかった伯父(父の兄)夫婦に、私を養女に出す予定だったらしいの。
伯父がくれって言ったのか、父が言ったのかわからないけど、多分伯父かな。
父は私の記憶が残ってしまうから、幼稚園に上がる前に決断してくれって伯父に言ったらしいの。
結局決断できなかった伯父。
約束通り、私は養女にはならなかった。

これはもう本当に本当にショックだった。
20歳でもグレてしまおうかと思ったくらいだった。
(グレるって死語よねぇ


一人暮らしは長かったし、色々本当にあってね。
その間に、母がどれだけ私を心配してくれてるかもわかった。

だからね、決して母を憎んでるとかはなくって、寧ろちゃんと愛は感じてた。
だけどなぜかずっと孤独だったんだ。
それはやっぱり傷がついてるからだよね。
愛を感じてても、「言葉」ではなかったから。


でもね、あんなに素直じゃない母が即答してくれたってことは、本当にそう思ってたからなんだなーって思った。
母は認知症だから、きっとこんなことは忘れちゃうだろうね。
でもね、忘れちゃうんだったら、私、毎年自分の誕生日に聞いちゃおうと思う。
私が娘って覚えてくれているまでは。


お母さんがいらっしゃる方は、ぜひ聞いてみて欲しい。
順番でいったら、いつか先に旅立つのはお母さんの方だよね。
その間に聞いておかないのはもったいないって思うくらい。

年齢なんて関係ない。
私だってこんな歳なのに聞いちゃった。
だって私は、いくつになっても母の子供なんだもん。


この言葉、物凄いから。
どんな愛にも勝る言葉。
お母さんの愛の言葉ほど、大きなものはないんだ。
そしてこれ以上に満たされる言葉は絶対見つからない。


最悪だった誕生日が、今までで一番最高の誕生日になった瞬間。
お母さん、ありがとう。







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 よろしくお願いします。


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Comment (10)

ひとこ #-

No title

こんにちは。

面と向かって聞くには気恥ずかしいし、答え難かったりするよね。
でもきちんと答えてくれて良かったね。
私もジーンときてしまいました。
きちんと言葉にして伝えることの大切さも痛感しました。

2015/02/16 (Mon) 11:06 | URL | 編集 | 返信 | 

月子 #-

良かったね(*^^*)

いつまでも昔のままの両親であってほしい気持ちが拭えないまま、でも、年取った両親を守らなければって気持ちもあり、なんとも言えない気持ちがいつも胸に渦巻いているよ。

でも、心の中に、褒めて、褒めて~(*´`*)って言ってる自分も感じる。
いつまでたっても「娘」であることに変わりはないんだよね。

2015/02/17 (Tue) 20:09 | URL | 編集 | 返信 | 
chikura">

chikura #-

ひとこさんへ

いつもコメントありがとう~。

特に意味もなく「聞いてみたい」と思ったんだけど、面と向かって聞くイメージをずっとしてたからか、電話の方が緊張しちゃったよ(^^ゞ
でも母のことだから、面と向かってだったらはぐらかしてたかもしれないね。

母がきちんと答えてくれたことが本当に嬉しかった。
はぐらかされたらちょっと悲しかったと思うもん。

親子であろうが、「言葉」って大事だなーって思った。

2015/02/17 (Tue) 21:32 | URL | 編集 | chikuraさん">返信 | 
chikura">

chikura #-

月子ちゃんへ

いつもコメントありがとう~。

月子ちゃんの場合、お姉さんが遠いとこだから余計に「守らねば」って気持ちが強くなるんだろうね。
そういう部分、ご両親とお話してる?
「当たり前」と思っていることほど意外と自分だけが背負っていたりもするから、もしお話してなければ、機会がある時にお話した方がいいと思うよ。
なんだ~~~なんてこともあったりもするし。
私も今回のことは相当「なんだーーーー」だったもん^^;
月子ちゃんとはちょっとポイントがズレちゃうかもしれないけど、月子ちゃんはそこが一番重要な気がする。
私は私で、今回のことが重要ポイントだったと思う。

そうそう「褒めて褒めてー!」ってあるよね!
だから何か頑張らなきゃって思っていた自分もいたり。
でも母のこの言葉で、「もう充分!」って心の底から思えたよ。
どんな私でも、私は私でいいんだって思えた。

2015/02/17 (Tue) 21:43 | URL | 編集 | chikuraさん">返信 | 

月子 #-

ありがとう(*^^*)

いや~、あらためて話した事ないんだよね。
両親が自身で年取った事で不安になってるのも分かるし、側にいるのは私だから、頼られてるのも感じるし。
でも、これも私の思い込みなのかもしれないけどね(´▽`)ゞ

あまり出掛けたがらないから、うちで楽しめそうな事を勧めてみたり、母があまりしないようなご飯を作ってみたり、何か楽しく過ごして欲しくて、いろいろ考えてみたりしてるんだけどね。

思ったような反応がなくて、なんかイライラしたりして。

でも、ちょっと考えて過ぎて、思いが偏り過ぎてたかもって思ってきたよ。
自分も自分の人生を楽しまないと、本当の意味で両親と楽しく過ごす事は出来ないもんね(⌒‐⌒)

長々ごめんね(^∧^)

2015/02/22 (Sun) 12:00 | URL | 編集 | 返信 | 
chikura">

chikura #-

月子ちゃんへ

コメントありがとう~!

改めて話すって、なんだか勇気入るし、「こう答えて欲しくない」って構えちゃうとこもあるよね^^;
でも月子ちゃんのコメントを読んで、もしタイミングがあるのなら話してみてもいいんじゃないかな?って改めて思うよ。
「今後のこと」って堅苦しい話じゃなくて、例えばご両親が思ったような反応がないなら「これよけいなことだった?^^;」と聞いてみるとか。
1つ1つ確認してってもいいんじゃないかな。

思ったような反応がなくてイライラしてしまうのは、どこか月子ちゃん自身が犠牲に思ってる部分もあったりしない?
というのも私もそういうのよくあるから(笑)
「してあげてるのに」って思うから、ちょっと違う反応があるとイラッとしちゃうよね。
それよりも、月子ちゃん自身が「したい」と思えること、月子ちゃんもご両親と「一緒に楽しみたい!」って思えることをした方が良いと思うよ。

ごめんね、生意気なことを言ってしまって。

うちもね、姉が両親をみてくれてて、それまで私も凄くムリをしてた部分があったんだけど、喧嘩中に考えが変わったの。
私も姉に「してあげてる」って思ってたし、両親のことも「しなくちゃ」って思ってた。
でもやっぱりそれでムリが生じて喧嘩になっちゃって。
「私がしたい」って思うことをしようって思うようになれたし、姉に対しても気を遣い過ぎることもなくなった。
それでも今後どうなるかはわからない。
でもそれはその時考えればいいんだよね。

少しずつでもご両親に聞いてみるのは良いと思うよ~。


2015/02/23 (Mon) 20:51 | URL | 編集 | chikuraさん">返信 | 

月子 #-

Chikuraちゃん、ありがとう。
生意気な事なんて、まっっったくないよ~。

Chikuraちゃんが言うように、「してあげてるのに」って気持ちは正直ある。
姉に対しても、まだまだ気を使うし、両親も姉には気を使ってるみたいだから、「私だって頑張ってるのに」って。
だからきっとイライラしちゃうんだよね。

なかなか、改めて話す勇気はないけど、でも、私は私でしかなくて、私がしたい事をしていって、結果、両親が喜んでくれたらいいんだって思うようになってきたよ。
両親の希望も聞くようにして(^^)

もしも、これから両親が、体調を崩したりしたら、やっぱり私の出番だと思うし、その時にも出来る限り、頑張らないといけないし、まだなんとか二人で頑張ってくれてるし、あまり普段からウツウツと考えるのは止めようと思う。

その中で、大事ないろいろを話していけるようになったらいいな。

2015/03/01 (Sun) 19:31 | URL | 編集 | 返信 | 
chikura">

chikura #-

月子ちゃんへ

ううん、こちらこそありがとうね。
月子ちゃんのコメントを読んで、私も改めて考えることもあったし、自分にも言い聞かせてる部分もあった(^^ゞ

親には育ててもらったりしてる分、どうしても「してあげなきゃ」って思っちゃうよね。
でも月子ちゃんの言うように、いつか親が体調を崩してしまう時があるかもしれなくて、その時にきっと「やらなきゃ」って思うことは多いはずだよね。
ならば今動ける時、「ねば」ははずしておいた方がいいのかもしれないよね^^

うん、ご両親の希望を聞くのはとっても良いと思う!
それで「○○に行きたい」って言われれば、「してあげなきゃ」と思うよりもきっと「したい」って思えると思う。
ついでに自分の行きたいとこも探しちゃえば楽しみも倍になるよね^^

きっと自然な流れで上手くいくようになってると思うから、一人で抱え込んで頑張り過ぎちゃうと、自然な流れが崩れてしまうんだろうね。

きっと大丈夫!
がんばってね(*^_^*)

2015/03/01 (Sun) 20:14 | URL | 編集 | chikuraさん">返信 | 

月子 #-

うん(*^^*)きっと大丈夫!
ありがとう。

2015/03/04 (Wed) 20:54 | URL | 編集 | 返信 | 
chikura">

chikura #-

月子ちゃんへ

コメントありがとう!
お返事がだいぶ遅れてごめんね。

うんうん、大丈夫!
気張らずゆるゆるで行こう~(*^_^*)

2015/03/09 (Mon) 16:13 | URL | 編集 | chikuraさん">返信 | 
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